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8月1日 新型コロナの状況について

2021年7月29日の東京都のコロナ新規感染者数は3865人。3日連続で過去最多を更新しました。感染者数は東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏のみならず、全国的に増加しており、28日の全国の新規感染者数も1万693人と初めて1万人を超し、過去最多を更新しました。

東京都内の新型コロナ感染状況まとめ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

東京都の新規感染者数の報告は、水曜日または木曜日が最多となることが多いのですが、4月~7月までの当該月のピークの報告者数を見ると、下記のようになります。

4月は28日(水)925人、29日(木)1027人、

5月は8日(土)1121人、9日(日)1032人、12日(水)969人、13日(木)1010人、

6月は、前半は400人から500人で推移していましが、23日(水)619人、24日(木)570人、30日(水)714人と増加し7月に突入していきました。

7月は1日(木)673人→8日(木)896人→15日(木)1308人→22日(木)1979人→29日(木)3865人→30日(金)3300人→31日(土)4058人

 

7月29日以降は曜日に関係なく、急速に増加しています。誰もこのような展開になるとは思っていなかったのではないでしょうか。さすがにこの後どのように増えるのか,いつ終息するのか心配になって来ます。

 

7月30日に緊急事態宣言の期間延長及び区域変更が発出されましたが、江川紹子さんの「どのようにして、どのくらいの人流を減少させるのか、その目標と、手段についてお聞きしたい」との質問に対して、菅総理大臣の答えは今までやってきたことを並べて述べたのみで、これから改めてどうするのか、という内容がなく質問と答えが全くかみ合っていませんでした。打つ手なし、球は出し尽くしたという感じでしょうか?ワクチンに命を懸けている状況はよくわかりましたが、ワクチンが不足し大規模接種、職域接種などを制限している現況をどのように突破するのかは話されませんでした。

 

今回の感染拡大の主たる要因は、変異株の中でも、世界的に猛威を振るっている「デルタ株」への置き換わりが全国的に進んでいることによると考えられています。最初の変異株の流行は4月でした。2月には従来株が58%、免疫やワクチンの効果の低下が懸念される「E484K」が42%でしたが、4月には、2月に検出されなかった「「スパイクたんぱく質」に「N501Y」と呼ばれる変異があるN501Y」が32.8%と急増し、4月23日に第3回目の緊急事態宣言が発出されました。その後何度も緊急事態宣言の期間延長や区域変更が繰り返され、現在に至っているわけです。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の概要|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 (corona.go.jp)

 

変異株とは新型コロナウイルスの遺伝情報の一部が書き換わったものですが、約2週間に1カ所ほど書き換わりが起きていると言われています。因みにWHO=世界保健機関は
▽感染力が強まる
▽感染した際の重症度が上がる
それに
▽ワクチンの効果が下がる
などの性質の変化が起こったとみられる変異ウイルスを「懸念される変異株=VOC」として国際的に警戒するよう呼びかけています。

 

現在、日本全国で拡大しつつある変異株はインドで見つかった「L452R」という変異が入った3種類の変異ウイルスのうち、最も拡大しているタイプを「デルタ株」と呼んでVOCとしています。

 

感染力は強まっているとされ、感染した場合に入院に至るリスクも高まっている可能性が指摘されています。

 

イギリスで行われた分析で、イギリスで見つかった変異ウイルス「アルファ株」と比べても感染力がさらに50%強いという試算が示されています。

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